大好きな君にエールを
アイツを……
麻帆を連れていくんだ。
甲子園で俺の勇姿を見せてやりたい。今はまだそんな大口言えるほどじゃねぇけど。
だから俺は夢を追う。
夢に一歩でも近づけるように、
少しでも甲子園が手に届くように……
「よーしっ、全員集合!」
キャプテンの合図にタイヤから解放される、と喜びを覚えた。
その時、ふと空が目に映った。
夕焼けがきれいすぎて、言葉じゃ表現できないくらいすっげーきれいで、麻帆に見せたいと思った。
麻帆と一緒に見たいと思った。