大好きな君にエールを
ねぇ荒ちゃん。
あたし達の周りで、幸せがまた1つ増えたね。あたし、すっごく嬉しいよ。
実貴さんが言ってたんだけど、実貴さんがシゲさんにもう付き合ってと言ったのは、怪我に苦しむシゲさんを支えるためなんだって。
それに、シゲさんが完治したら付き合ってと言ったのは、実貴さんの左目になるには健康な状態じゃないといけないからってさ。
2人ともお互いを想いながら、知らぬ間にお互いがお互いを支えてきたんだよ。…すごいよね。
これからまたあたし達は、遠距離の日々を再スタートするね。
だけどね、耐えてみせるよ。想い続けてみせるよ。だから荒ちゃんもあたしだけを…想ってね?
あたしは今にも消えかけそうな夕日に、そっとお願いをした。
─────…どうか、信じる力が続きますように、と。