大好きな君にエールを
「んーっ、今日も疲れたねー」
外の部活動のせいか、黒く焼けたひーちゃんが伸びをしながら言った。
「ほんとほんとー」
「あっ、そういえば最近どーなのよ、彼氏くんとは!」
ひーちゃんには荒ちゃんのことを話してある。遠距離のこと話したら
『じゃー、あたしは麻帆に男が近寄らないようにガードしてあげるね♪』
って笑ってくれた。そんな男なんているわけないのに。
「んー、1回電話が来たくらいかな……」
そう、入学してから一度だけ、荒ちゃんから電話があった。