大好きな君にエールを
イキナリ電話が来て焦って荒ちゃんを、傷つけるようなことを言っちゃったんだ。だけど、
『ったく麻帆ったら素直になれっての。…バーカ』
って荒ちゃんの声が聞こえた。久しぶりの荒ちゃんだ……って胸がドキドキしたんだ。
荒ちゃんも部活が忙しいのに……
あたしよりも何倍も疲れてるはずなのに。
だけど、あたしのことを覚えていてくれた。そしてあたしに電話をくれた。
荒ちゃん……あたし、胸がいっぱいだよ。
荒ちゃんに想われてるんだなって嬉しくなったよ。
─────…
「おーい、麻帆さーん?」
ひーちゃんの声で我に返った。