大好きな君にエールを
そして新人戦も終わり、11月に入った。
「♪〜♪♪〜」
あたしはいつもよりるんるんで部室に向かっていた。理由は、荒ちゃんが新聞に載っていたから。
ひーちゃんには報告をしたから、藍にも話そうと早足で部室に向かっていたのだ。
「いい加減にしてよっ」
ドアノブに手をかけたと同時に、部室から藍の声が聞こえた。誰かと話してる?
「なーにいい子ぶってんの、藍?あんただってメーワクなんじゃないの?」
「そんなことないっ。あさぽんは立派よっ」
「どうだか。練習の時とかビシッとしないあのキャプテンのこと、本当はメーワクでしょ?」
藍はあの3人組と話してるんだ。それにしても、話題があたしの悪口だなんて、ね。
「そんなことないからっ。あさぽんなりに頑張ってるのを、見下した言い方するのはやめてっ」
「あんたも副キャプテンだからって生意気ね!」
「ちょっ…何すん…」
バンッ