大好きな君にエールを
「あ…あさぽん…」
あたしはドアを豪快に開けて4人を見た。3人組のリーダーの絢子が藍を目の前にして…竹刀を片手に握っていた。
「何…してんの?」
「あーら、副キャプテンを助けるために、キャプテンのご登場…」
「何してんのって聞いてんの!!」
自分でもビックリするくらいのボリューム。でも、止まらない。
「ね、藍は何もしてないよね?」
「……」
「あたしに文句があるならあたしに直接言ってよ。こうやって影でコッソコソ話されるの大っ嫌いなの。それに竹刀は人を殴るためにあるんじゃないよ?」
あたし…こんなに言うなんてびっくりだよ。
「何、正統派気取ってんの?」
「気取ってなんかない。本当のこと言っただけだよ」
「ふざけんなよっ!」
絢子が竹刀を振り上げてきた。あたしはすかさず、近くにあった竹刀を片手に取った。