大好きな君にエールを





「あ〜っ、好きな人と付き合える麻帆が羨ましいよぉー」


ひーちゃんが吠えた。何を言い出すかと思ったら。


「そうかな?……でも、あたしはひーちゃんが羨ましいよ」


「どこがっ。鈍感だから、いくら話しかけてもあたしの気持ちに気づかなんだよ?」


「いいじゃんっ。話せるから!」


「話せるのはいいけど、長期戦もいいとこよー……2年も片想いしてんだから……」


ひーちゃんは、中学の時から宝賀くんに片想いしているらしい。


ひーちゃん、あたしはひーちゃんが羨ましい。


毎日宝賀くんに会えて、笑い合って話せるんだから。



< 35 / 526 >

この作品をシェア

pagetop