大好きな君にエールを
「あ〜っ、好きな人と付き合える麻帆が羨ましいよぉー」
ひーちゃんが吠えた。何を言い出すかと思ったら。
「そうかな?……でも、あたしはひーちゃんが羨ましいよ」
「どこがっ。鈍感だから、いくら話しかけてもあたしの気持ちに気づかなんだよ?」
「いいじゃんっ。話せるから!」
「話せるのはいいけど、長期戦もいいとこよー……2年も片想いしてんだから……」
ひーちゃんは、中学の時から宝賀くんに片想いしているらしい。
ひーちゃん、あたしはひーちゃんが羨ましい。
毎日宝賀くんに会えて、笑い合って話せるんだから。