大好きな君にエールを

「永松、お前とのコンビもあと少しだな」


「お前が負傷したらコンビとやらもすぐに無くなるな」


「そんな不吉なこと言うなよっ」


「だってわかんないだろ？未来なんて誰にもさ」


空は知っているのかな？俺たちの野球の勝敗も、俺と麻帆の恋の未来も。


麻帆、元気かな？あいつもこのシーズンは大会があるんじゃなかったっけ？


「どうした？彼女が恋しくなったか？」


「なっ。んなわけねーっ」


永松は冷たいけど、こういう所は鋭くなってる気がする。


「電話するか？」


「付き合ってくれるか？」


「俺、浮気はごめんだ。しかもお前とだなんて」


たまに日本語が通じない時もあるけど。


「もういいよ、帰ろうぜ」


俺は半呆れながら言うと永松が口を開いた。


「するんだろ、電話」