大好きな君にエールを





「どーだかな」


「なんだよお前っ。さっきお前らは大丈夫だって…」


「ほら」


永松は野球の雑誌を俺に渡す。俺は首を傾げながら、永松が開いていたページを見た。


『遠距離恋愛ってマジ耐えらんない』


そこには『遠距離恋愛』についての女子高生のコメントがずらりと並んでいた。


なんで野球の雑誌にこんなのが載ってんだよ、と軽くツッコみながら読んでみた。



『好きな人が出来てないか不安』

『会えなくて寂しい』

『連絡が取れなくて、すぐにすれ違いがち』



な、なんだこのコメント達は。俺の気持ちと一致してんじゃん。俺って女子高生の脳してる?


「最後読んだか?」


永松に言われ続きを読んだ。




『会えないし、浮気しても見つからないから楽っ』




え?







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