大好きな君にエールを
「俺、そんな麻帆さんに惹かれちゃいました。これからガンガンアタックしていくので覚悟、していてくださいねっ」
それだけ言い残して、大塚くんは駆け足で去っていった。
は…はい?今…何言われた?あたし…何言われた?
「そりゃ…告白、でしょ?」
声の主を見てみると…絢子が立っていた。
「あのコ、前から麻帆のこと探しに来てたわよ。まぁ、だいたいそんな感じの話だとは気づいてたけど」
絢子は「早く部活戻って来なよ、キャプテン」と付け足し、道場へ戻った。
こ…告白ぅ?でもハッキリと好きとは言われてないし、でもでも惹かれちゃいましたって…。
でも…やめてよ、告白なんて。
あたしには荒ちゃんしかいないんだから。
遠距離恋愛だけど、ずっと繋がっている荒ちゃんがいるんだから。