大好きな君にエールを





まぁ、連絡が来なくて平気ってわけじゃないけど、さ。あたしは小さくため息をついて、自分の鞄を開いた。


すると、チカチカ光るケータイ。誰かからメールかな?そう思ってケータイを開いた。



『不在着信1件 公衆電話』



その文字を見た途端、あたしの顔は自然とニヤけた。公衆電話から電話といったら、荒ちゃんしかいない。


会話は出来なくて残念だけど、荒ちゃんから連絡が来たという証が残ってて嬉しいな♪


「寂しくなさそうだね、あーさぽーん」


藍がニヤニヤしながら見てくるから、再び顔がニヤけたあたしだった。




春に新入部員も加わり、女子剣道部の人数は増え、あたしは毎日大忙し。


部内の規則や日程を知らせたり、監督と部活についての話をしたり…そしてたまに自分の進路で悩んだり。







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