大好きな君にエールを
「距離を置くって言われたらだいたいは別れが近いって思って、諦めるだろ?」
シゲさんが見つめている空には夕日が少し残っていた。
「だけど、麻帆ちゃんは待っててくれてる。それはやっぱり康也しか眼中に無いからだよ。イコール麻帆ちゃんは浮気なんてしていないよ」
「…わかってました。麻帆は浮気するような奴じゃないって。だけど男の声を聞いたら…どうしても信じきれなくなって…」
「今は…今はどうなんだ?成長したか?麻帆ちゃんに胸張って好きだって言えるか?」
一瞬答えに戸惑ったが、俺は言った。
「…未完成だけど、中途半端に突き放したあの時の俺とは違って、少しだけ胸を張れます」
少しだけってなんだよと笑ったシゲさん。チラッと俺を見た永松。