大好きな君にエールを
「そういえば麻帆!○×大会で花龍の野球部って優勝したんだってね?野球部の奴が言ってたよー」
花龍…荒ちゃんの学校名を聞くだけでも胸がきゅんとなった。
「荒嶋くんから連絡来たりしたの?」
ちなみに…距離を置くことは、ひーちゃんにはまだ言っていない。
「連絡…来たよ」
「なんてなんてっ?」
興味津々であたしを見つめるひーちゃん。だけどね、ひーちゃん。そんな期待するような内容じゃないよ。
「…距離、置こうだって」
「え?」
「荒ちゃんから電話来た時さ、あたしたまたま大塚くんといて。それで、大塚くんといたあたしを信じられなくなったって」
「…それって麻帆が良と浮気してるって思ったわけ?」
「そうだと思う。今思えば、あたしが荒ちゃんの立場でもそんな風に思ってるよ」
わかってる…後悔しても遅い。