大好きな君にエールを





「てかなんで良といたの?」


「暗いしあたしが1人で帰るのが心配だからって送ってくれただけだよ」


「あんのバカ。下心ありすぎ」


あれから大塚くんとは話していない。


『また泣きたくなったら飛んできますから』


と言ってそのまま無言であたしを送ってくれたっきり。


だから、大塚くんの優しさに甘えながら泣いたあたしは、お礼も言えずにいる。


「で、麻帆はどうなの?」


「へっ?」


「浮気なんてしてないって言わなくてよかったの?」


「…良くはない。だけどあたしが荒ちゃんじゃない男の子と2人でいたことは事実だし…」


「じゃあ…」


「でもあたしは信じてるの。荒ちゃんがあたしを信じてくれるようになって、連絡してくれるって」






< 434 / 526 >

この作品をシェア

pagetop