大好きな君にエールを
「てかなんで良といたの?」
「暗いしあたしが1人で帰るのが心配だからって送ってくれただけだよ」
「あんのバカ。下心ありすぎ」
あれから大塚くんとは話していない。
『また泣きたくなったら飛んできますから』
と言ってそのまま無言であたしを送ってくれたっきり。
だから、大塚くんの優しさに甘えながら泣いたあたしは、お礼も言えずにいる。
「で、麻帆はどうなの?」
「へっ?」
「浮気なんてしてないって言わなくてよかったの?」
「…良くはない。だけどあたしが荒ちゃんじゃない男の子と2人でいたことは事実だし…」
「じゃあ…」
「でもあたしは信じてるの。荒ちゃんがあたしを信じてくれるようになって、連絡してくれるって」