大好きな君にエールを
バカみたいだけど、別れる風が吹いているけれど…それでもあたしは信じたい。
あたしが信じなきゃ…荒ちゃんは余計にあたしを信じてくれなくなっちゃう。
ポンポン
「麻帆、荒嶋くんを信じなよ。あたしは高1の時から変わらず麻帆の味方だからさ」
と、あたしの頭を撫でてくれたひーちゃん。途端にあたしの目から涙が溢れてきた。
「ひ、ひーちゃぁん…う…うぇーん…っ」
ひーちゃんはあたしを優しく抱きしめてくれた。ひーちゃんの腕の中は温かかった。
あたしは荒ちゃんへプチ失恋をした。だけど、まだ彼女ってことは確かなんだ。
「あ…だけどね、ひーちゃん」
「ん?なーに?」
「今は地区大会のことに向けて集中するよ?大事な大会だもん」
ひーちゃんは優しく微笑んだ。