大好きな君にエールを
「もう終わるだろって思ってもいいよ。だけどあたしはまだ終わりたくないんだ」
「麻帆さ…」
「だって、ちゃんと別れを告げてないもん。連絡が来なくてもまだ…彼女なんだもん…」
なんだろう。急に大塚くんがボヤけだした。
「会えなくても連絡が来なくても…あたしの中には荒ちゃんだけ。荒ちゃんしかいないよぉ…」
荒ちゃんしかいないのに。あたしは荒ちゃんだけなのに…。
連絡が来ないのが寂しい。声が聞けないのが辛い。別れを告げられそうで…怖い。
「俺だって…麻帆さんだけなんっすよ。麻帆さんしか眼中にない」
「…ごめん」
「彼氏さん、今何してるかわからないんすよ?もしかしたら女の人といるかもしれない」
「…ごめん」
「遠距離なんて…距離だけじゃなくて気持ちまでも離れていくんすよ?」
「…ごめん」
「麻帆さんのことを考えてないかもしんないんすよ?忘れてるかもしれないんすよ?」