大好きな君にエールを





荒ちゃんは荒ちゃんで頑張ってるんだからそれでいいの。あたしは剣道をするんだから。


ぶっちゃけ…応援したい気持ちもあるけど。


でも、せっかく藍の親戚さんが教えてくれるんだ。遊びじゃない、強化合宿だもん。


「あ、ココ!ココで降りてー」


藍に急かされ慌てて降りたあたしとひーちゃんだった。


「「「こんにちはっ!」」」


「あら、こんにちは。いらっしゃい」


藍の親戚のおばさんがニコニコしながら会釈をした。あたしも深くお辞儀をした。


「おばさん久しぶりっ。今回はイキナリごめんね」


「いいわよっ。えーっと麻帆ちゃんに光留ちゃんよね?藍ちゃんから話は聞いているわ。少し休憩してから早速稽古しようかしら?」


この一瞬で、この合宿はスパルタだと思い知らされた。


「麻帆ちゃん!腕が下がりすぎよ!」


「はいっ」


「摺り足が出来てない!」


「は、はいっ」







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