大好きな君にエールを





開始からたったの30分で、あたしはくたくたになっていた。


「麻帆ちゃん、次行くよー!」


あたしはおばさんに引きずられながら剣道を一から身に付けていったのだった。


「…もーしもーし。あさぽん生きてますかー?」


「あ…藍…それにひーちゃ…」


「うわぁ…麻帆死にかけてるよ。全国大丈夫なの?」


「大丈夫!やってやる!」


全国という言葉には反応するあたしの体。2人はクスクス笑った。


「おばさん結構スパルタでしょ?おばさんは、高校の時に3年連続で全国に出てるの。教え子もいてみんなレベル高いんだよー」


「さすがだね。見てるのが痛いよっ」


「ひ…ひーちゃんもサッカー習ってみたら?」


「あたしは遠慮しまーす♪」


「あ、ちなみにおじさんは余計だから覚悟しときなよ」


ガタン


噂をすれば、おじさんも帰ってきたのだった。







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