大好きな君にエールを
その後のあたしとは…想像にお任せします。
「身体中が…い…痛い…」
お風呂から上がったあたしは、即行で敷いてあったふとんへダイブした。
「お疲れ、麻帆っ」
ひーちゃんは、明日のオープンキャンパスで着る洋服選びをしていた。…幸せだね、ひーちゃんは。藍は布団でゴロゴロ。
「みんなー、はいコレ!」
少ししてからおばさんがかき氷を持ってきた。あたし達3人は飛び付いた。
「それにしても麻帆ちゃん、よくあのスパルタに1日耐えたねっ」
「あ…はは。身体中は筋肉痛ですけど」
「あの根性なら残りの2日も大丈夫そうねっ」
あたしは、おばさんの不敵な笑みにぞくっとしてしまった。
「それにしても、みんなは観に行かないの?」
「…?何をですか?」
ひーちゃんが首を傾げた。
「そりゃぁ、この季節っていったらアレしかないわよっ!みんなが燃える…甲子園よ!」