大好きな君にエールを





「麻帆…行かないの?」


「行くわけないよ。あたしは強化合宿に来てるわけだし!じゃ、筋肉痛で痛いからもう寝るねっ」


あたしは藍の心配を押し退けて、布団に潜り込んだ。


観れなくてもいいんだ。あたしはエールを送る。ココから荒ちゃんにエールを送るの。会えなくても…いい。荒ちゃんは…大丈夫。


あたしはいつの間にか夢の世界へと眠りについた。


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─────…


次の日。朝は早起きをしてラジオ体操をした。清々しい空気が体を駆け巡った。


「さ、栄養満点よっ!」


朝食はヘルシーな料理プラスおばさんのスマイル付き。ありがたいな。そう思っていた時、おじさんが朝食の間に来た。


「「おはようございます!」」


あたし達が挨拶をすると、厳しそうな顔が一瞬にして朗らかになった。







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