大好きな君にエールを




少し興奮している藍。そんな藍にまだまだだよっと返していると、


「麻帆」


栞先輩に呼ばれた。あたしは駆け足で先輩の元へ向かった。


「アンタやっぱすごいよっ」


そう言ってあたしの髪をくしゃっとした栞先輩。


「本当に1年だと思えないくらいの闘志だよ」


「あ、あれは栞先輩が手加減しないって言われたので、つい……」


「ふふっ、そうだったね。でもやっぱり麻帆に勝ちたいわー。ライバルとして、そして先輩の意地としてね!」


笑いながら言う栞先輩。


「今度こそ麻帆の隙、見つけてやるからね」


じゃ、と言って先輩達の輪に戻っていった栞先輩だった。



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