大好きな君にエールを





そして卒業式が始まった。改めて荒ちゃんはいないと実感させられた。


中学の時の卒業式を思い出す。あの時は、荒ちゃんの背中ばかり見てたな。


高校1年の時は寂しかったな。荒ちゃんと離れたし、高校にも慣れなくて。だけど、たまにくれる電話が嬉しくて…。


元旦に食べた田中ラーメン美味しかったよね。また食べに行きたいね。


高校2年の時は初めて喧嘩したっけ?些細なことだったのにね。あたしはキャプテン、荒ちゃんは副キャプテンになったね。


荒ちゃんはシゲさんの件でキャッチャーにもなって、あたしは絢子と喧嘩した。


そして高校3年は、今までにない生活だった。荒ちゃんと大喧嘩。距離を置こうなんて。


でもあたしも大塚くんといたからいけなかったんだよね。今さらながら反省。


あれから大塚くんとはあんまり話していない。すれ違ったら、軽く挨拶をするくらい。気まずいけど仕方ない。


だってあたしは荒ちゃん一筋だから。







< 512 / 526 >

この作品をシェア

pagetop