大好きな君にエールを
──side*康也──
早く会いたい、と願いながら○×公園へ向かった。
春貴の協力を得て、今日帰ってくることは秘密にしていた。
麻帆のビックリした反応は最高だった。だけど同時に、また変わったなと思った。
毎回毎回、可愛くなりやがって。俺、全然追いつけねーじゃん。だけど、抱きしめた麻帆が小さかったのは変わらなかった。
相変わらずだな、俺たち。
なんとなく笑ってしまった。麻帆は中学の時と一緒で泣き虫だ。なんで泣くんだよ。今こうやって会えているのに。
そして俺は、第2ボタンと…昨日の夜に何度も書き直した不器用なラブレターを渡した。
書かなければよかったな。麻帆が読んでいるときに、何度後悔しただろう。
だけど麻帆は言ったんだ。
『荒ちゃんの傍にいて、ずっとエールを送り続けるよっ』