大好きな君にエールを
side*康也
ジリジリと焼き付ける太陽。暑さのせいでゆらゆらと揺れるマウンド。
「集合っ!」
キャプテンの声に反応し、速やかに集まる部員一同。
今日は、甲子園への出場校を決める地区予選の決勝、だ。
俺たちの高校、花龍(カリュウ)高校は激戦を勝ち抜いてここまで来た。
俺はまだレギュラーじゃない。だけど補欠でベンチ入りしている。もちろん永松も。1年は俺と永松だけだ。
「俺たちの目指す場所はただ1つ!みんな、甲子園行くぞ!」
そして、予選の決勝が始まった。