大好きな君にエールを
「それに他の1年よりも間近で、こんな素晴らしい試合を体感出来たんです。この興奮は絶対に伝えなきゃいけない。だから忘れません。先輩達の夢、必ず叶えます」
偉そうだったかもしれない。だけど、伝えたいことは伝えた。
「そーっスよ、キャプテン」
すると、涙を残したシゲさんが駆けて来た。
「俺達はこれからも、この結果を無駄にしないよう戦いますよ。そして荒嶋や永松の言った通り、必ず甲子園へ招待してみせます!」
シゲさんが言うと説得力がある。
「お、お前ら……」
キャプテンの目がうるうるし始めた。
「お前ら……マジ最高だよ……」