大好きな君にエールを
麻帆の反応にショックを受けた。だって、喜んでくれると思っていたんだから。『早く会いたい』って言ってくれると思ったから。
「あ、あぁ……。明後日帰ってきちゃ悪ぃか?」
ショックを隠しきれず、少し冷たく言い放ってしまった。
「そ、そんなんじゃないよっ」
声が慌てる麻帆。
なんだよ。俺の帰りを楽しみにしててくれたんじゃねーのかよ。
もしかして……麻帆に好きな奴でも出来た?遠距離が嫌だった?
「じゃあ、なんでそんなにテンション低いんだよ。やっぱ俺、帰ってこない方が……」
「違うっ!あたし……合宿なの。明後日から合宿があるの」
へ?
俺の不安が一気に消え去った瞬間だった。