大好きな君にエールを




────2日後


「みんな揃ってるー?」


背伸びをしながら部員を数えている、新キャプテン。


とうとう来てしまった合宿。だけど、今回の合宿は荒ちゃんに会えるのが楽しみで仕方がなかった。


「あーさぽーん……なんでそんなに気分がいいの?今から恐怖の合宿なのにぃー」


「ふふふっ。何でだろうね♪」


隣から藍の沈んだ声に楽しみを隠せないあたし。


「あさぽんのカバァ!キャプテーン、あさぽんがニヤけてるので、置いて行きませんかー?」


「なぬ!?麻帆が!?……仕方ないな、今回はニヤけている麻帆は置いていこう」


「ちょっ藍何言ってんの!い、行きます行きます!行かなきゃならないんですっ」



────今日は、荒ちゃんが帰ってくる。



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