大好きな君にエールを




「ねーあーさぽーんっ」


どうしよう。あたしの恋バナは、同じクラスで信頼している、ひーちゃんにしかして話していない。


確かに、藍を信頼してないわけじゃないんだけど……


「あっ、でも本当に嫌ならいいからね?無理矢理には聞かないよ」


寂しそうな笑顔を見せる藍を目の前にしたら、荒ちゃんと会う楽しみを話さないわけがない。


あたしは小声で、荒ちゃんという彼氏がいること、遠距離をしてること、明後日会うことを話した。


予想通り。藍はびっくり。


「え、遠距離恋愛ぃ!?」


「しーっ!声大きいよっ」



< 87 / 526 >

この作品をシェア

pagetop