大好きな君にエールを




やっぱり……言わなきゃよかった。あたしはため息をついて布団に潜り込むと……


「……あさぽん、頑張れ」


さっきとは別人のような藍の声が聞こえた。あたしは素早く布団から顔を出した。


「あたしの友達でさ、遠距離なんてあさぽんが初めてだから、何言えばいいかわからないけど……応援するね。辛くなったらあたしんとこ来なよ。我慢なんてしないでよ?」


藍……あたし、最低だね。


「あ、あさぽんっ!?」


あたしは藍に飛びついた。


藍、ごめんね。あたし……藍に話さなければよかったなんて思っちゃって。藍はこんなに心配してくれてるのにね。



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