大好きな君にエールを
「ん。もらって?」
そう、第2ボタンだ。
「第2が無いままで写真撮ろうよ。俺の第2は麻帆がもらったって証拠にしたいから」
ありがとーって言いながら泣き出した麻帆。
な、なんで泣くんだよ。離れらんなくなっちゃうじゃん。
傍にいられない代わりに……俺の代わりとして、第2ボタン持っとけよ。
実は、しつこく第2ほしいって言う奴もいたんだ。だけど……お前以外に誰にもやる気なかったから、無くしたりすんなよ、バカ。
そして高石(沙月)に急かされて写真を撮る態勢になった。
「もっと寄り添ってー。ほら、麻帆ったら!」
高石がカメラマンのように指示するが、俺が麻帆に近づくと少しずつ逃げる麻帆。
……何気傷つくんだけど。