大好きな君にエールを
「聞いたけど、康也くん帰ってきてるみたいね♪会ってデートしないの?」
お母さんがあたしを冷やかすように見てくる。
「き、今日のお昼から会う約束ひへふほっ」
シャカシャカ……歯磨きをしながら答える。
「あらー。だからそんなに慌ててるのね。ていうか大事な日なら早く起きなさいよ~」
「仕方ないじゃんっ。部活疲れだもん。それにお母さんが起こしてくれたって……」
「あーっ、人のせいにしないでくださーい。あたしは家事や優帆の送りで忙しいのよ。わかる?」
残りの洗濯物干すのよろしくねと伝え、出勤の準備をし始めたお母さんだった。