我が道をゆく!!
「君たち、今回は許してあげるがな、次は誤解を招かないように!」
曇りガラスの向こうから、先生の声が響いた。
「はーい」
先輩は普通に返事をして、
先生は普通に出ていった。
「ほら、もう誰もいないから。…思う存分、俺に甘えろ。」
いつもより、少しだけ優しい声色に、またしても安心してしまったあたしは、声をあげて泣いた。
何が恐かったのか、
よくわからないまま、
先輩にしがみついていた。
「浅葱。」
「…?」
泣き顔のまま目をあげると、
意外にも、先輩の目とばっちり合ってしまった。
とたんに先輩の顔が赤くなったのは、気のせいだろうか?
「お前………可愛すぎ……」
そういって、先輩はあたしの髪に、キスを落とした───