我が道をゆく!!
「ごめんな…。お前、今まで辛かったのに、俺は自分のことばかりで…」
「いや、あ……そんな、事は……」
いきなり頭を下げられると、なんて言ったらいいのかわからなくなる。
「俺、決めた。」
「何をですか?」
スゥッと息を吸う音がした。
「…俺は、お前を大切にするよ。嫌われていても、浅葱の支えになる」
そういって、先輩は立ち上がる。
あたしの前でしゃがむと、
あたしの手を取って、
その手の甲にキスを落とした──