我が道をゆく!!
ものすごく、見られてる…
というか、睨まれてる…
そうだ。忘れてた。
この大群の中には、藤沢先輩のファンもいる…ってことを。
「失敗した」
「はい?」
藤沢先輩が呟く。
「少し話がしたかったんだけどな。……あいつらのこと忘れてた」
思わず吹き出した。
「あたしも、忘れてました。全部ビッケ君を見にきてるもんだと…」
「そうそう」
こうやって笑って話しているだけで、視線をビシバシ感じる