我が道をゆく!!
あたしは驚きを隠せなかった。
だってあの笑いは?
あの言葉は?
意味わかんない……
「でも、いいなぁ。藤沢先輩と話せるだけでレアだよ、浅葱。」
「差し入れだもん。仕方ないじゃん。」
「差し入れ受け取ってくれたの?!」
驚いたように声を上げる梨子に頷く。
当たり前でしょ、差し入れなんだから。
「これまで部内、外の女の子が何人差し入れを拒否されたと思ってんの?…泣いて帰ってきた子だっているんだよ?」
「知らなかった…」
本当に、バスケ以外に興味ないからなぁ…
藤沢部長の顔も、昨日初めてちゃんと見たかも。
……世の中では、きっとあれが整った顔立ちと言うんだろうな。