我が道をゆく!!
「えっ、いやあの…」
「斉藤も大変だよ。常磐に詰め寄られてると思ったら、ビッケにも惚れられちゃうんだもんねぇ、、、そこらの部員にコクられるより大変なことだよな」
ウンウン、と1人で頷いて、前田先輩は非常階段を下りてきた。
上にいたのに、気付かなかったんだよね。
「俺で良かったら相談に乗るよ?めったに人に寄り付かない常磐が、急に好きな女の子がいるなんて言うから、はじめはビックリしたけどさ、今ならわかるよ」
君は真剣に常磐のことを考えてくれてる…
同時に、ビッケのことも。
「それは、藤沢先輩のおかげなんです」