我が道をゆく!!



その日の自由時間、ビッケ君とあたしは体育館で待ち合わせをした。

昼間の練習でくたくただったけど、シュートが決まるかもしれないという小さな期待が、あたしの足を動かした。


到着した時には、まだビッケ君がいなかったので、あたしは1人、ボールを使って体を動かしていた。


…イメージは、試合終盤。

リバウンドをとった恵先輩が、あたしにパスを回す。

ディフェンスを1人、2人くぐり抜け、斜め前方には梨子。

いつものあたしなら、迷わず梨子へパス…でも…

───ガツンッ…

「はぁ、、、やっぱダメかぁ」

自分で放ったシュートは、見事にリングに当たって、落ちた。



< 258 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop