我が道をゆく!!
その日の自由時間、ビッケ君とあたしは体育館で待ち合わせをした。
昼間の練習でくたくただったけど、シュートが決まるかもしれないという小さな期待が、あたしの足を動かした。
到着した時には、まだビッケ君がいなかったので、あたしは1人、ボールを使って体を動かしていた。
…イメージは、試合終盤。
リバウンドをとった恵先輩が、あたしにパスを回す。
ディフェンスを1人、2人くぐり抜け、斜め前方には梨子。
いつものあたしなら、迷わず梨子へパス…でも…
───ガツンッ…
「はぁ、、、やっぱダメかぁ」
自分で放ったシュートは、見事にリングに当たって、落ちた。