我が道をゆく!!
「うわぁーーーっ」
「マジかよ~!」
「勝ち目なさすぎだろっ」
は………?
どこに隠れていたのか、数人の男バス部員が絶叫している。
あたしと先輩は、とっさに離れ、あたしはベンチから飛び降りた。
「だから言ったろ?無駄なあがきすんなって」
彼らの背後からニョキっと顔をのぞかせたのは、前田先輩。
「よ、悪いな常磐」
「邪魔すんなよ」
な、な、なんの邪魔だっ!
あたしは一気に恥ずかしくなって、しゃがみこんでしまった。
「おい、お前ら後で締める!」
先輩がみんなを追い払っても、あたしは立ち上がれなかった。