我が道をゆく!!
「俺の前の作戦も、少しは役立ったってことかな?」
「だーかーら、はぁ?」
もう、馬野くんが何を言ってるのか全くわからなくて、あたしは頭の中で、誕生日でもなく試合に勝ったわけでもないお祝い事を一生懸命さがしていた。
「あれ?梨子が言ってたんだけどなぁ」
「梨子が?………梨子が?!」
え?今いま「梨子」って言った?!馬野くん、梨子呼び捨てした?!
「うん、斎藤さんと藤沢先輩が無事にゴールイ…」
あたしは急いで馬野くんの口をふさいで、全く別の疑問をぶつけた。
「梨子って言ったよね?!」