我が道をゆく!!
「遅れてすみません!」
「浅葱、遅れついでに藤沢くんのとこ行って来てくれない?」
…ふじさわくん?だれ?
「だれ?じゃないわよ、藤沢部長よ!向こうに女子の資料も渡しちゃったんだって、先生」
「あぁ、先輩か…君づけってうけますね」
そっかぁ、先輩同士は同級生だもんね、当たり前なこと忘れてた。
つまり、あたしには大きな大会がまだたくさんあるけど、先輩達には新人戦とインターハイのあと2つってことだよね。
先輩のいると思われる部室に向かいながら、ウンウンと頷いているあたしの頭に、ドンッと何かがぶつかった。
「あ、ごめんなさい!」