我が道をゆく!!



怖い思い出が、あたしの脳の中を一気に駆け巡った。


「変わんないね、浅葱」

「え、、、?」

「そんなに、怯えないでよ?」


無理、無理、怖い。

…タスケテ、、、


「浅葱ぃ!?もう行くよ!」

「あ、待って!…じゃ、あね」

やっとのことで別れると、あたしは一目散に梨子のもとへ走った。

あたしは、震えてた。

それを、梨子は、気づいてた。


「こわ、かっ…た」

ぼそっとつぶやいたあたしの手を、梨子はしっかり握ってくれた。



< 343 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop