我が道をゆく!!
怖い思い出が、あたしの脳の中を一気に駆け巡った。
「変わんないね、浅葱」
「え、、、?」
「そんなに、怯えないでよ?」
無理、無理、怖い。
…タスケテ、、、
「浅葱ぃ!?もう行くよ!」
「あ、待って!…じゃ、あね」
やっとのことで別れると、あたしは一目散に梨子のもとへ走った。
あたしは、震えてた。
それを、梨子は、気づいてた。
「こわ、かっ…た」
ぼそっとつぶやいたあたしの手を、梨子はしっかり握ってくれた。