我が道をゆく!!
無理ったら無理だから
次の日、部活に行くと男子が見当たらなかった。
梨子に聞くと、今日は顧問不在のために、体育館を貸し出ししてもらえなかったらしい。
おかげで広々と使えるね~
なんて、梨子と笑っていた。
「梨子って、バスケって感じする。」
しみじみと頷くあたしに、梨子ははてなマークを頭上に浮かべる。
「何、急に」
「身長高いし。ダンクとまではいかないにしても、レイアップ決まるし。」
あたしの身長だと、ゴール下までボールを運ぶのが精一杯。
ゴール前で、必ず誰かにパスを回して、自分はまた人の少ないところに移動する……
ちなみにあたしはポイントガードってポジションなんだけど、あまり上手いとは言えない。