我が道をゆく!!



その日のミーティングを終え、解散したあたしたちは、翔兄さんに連れられて、ある体育館に入った。

「懐かしい…」

そこは、中学の体育館。
懐かしいと言うほどでもないんだけど、やっぱり遠ざけていただけあって久しぶりな感覚が押し寄せてくる。


自前のボールを指先でくるくる回しながら、翔兄さんはにこにこの笑顔。

「さっき…うちの監督に聞いたんだけど、君、そうとううまいらしいじゃん?」

「同い年で俺のこと知らないなんてお前くらいなんじゃね」

…ん?
おいおいおい!なんだその自信は!
なんで自分有名人です主張するんですか!


あたしがポカンとしたところで、さっそく勝負が始まった。


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