七色パンダ
少女はわけのわからない『七色パンダ』とやらが見たくなり、家に帰って夜を待ちました。



その日はとても澄んだ空でした。




『パンダパンダ、私の心に咲かそうか。一粒の星のくず、私の心に灯そうか。』




そしてドキドキしながら眠りにつきましたが、夢に出てきたのは両親でした。ハッと起き上がる少女の目には涙が溢れていました。




少女はまた昨日と同じ場所でみんなの帰りを待ちました。




「見れたかい?」





ビックリして振り返ると、そこには老婆がニヤリと笑っていました。
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