Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
西崎さんはウチのお店のコから話を聞いて事情を知っていたんだそうだ。
そして自分が感染させたかもしれないことを福嶋くんにお詫びしておいてくれと言って、別にあたしが福嶋くんの看病をしていることについて触れては来なかった。
そうだよね、別にあたしが誰とどこで何しようが西崎さんにはどうでもいいことだよね。
『――福嶋のところに行くんだろ?』
あの日、もしかしたらヤキモチ妬いてくれたのかなって思ったんだけど、自分の思い過ごしだったみたい。
ってかあたしってば自意識過剰(*-ω-)
西崎さんがあたしなんかにヤキモチなんて妬いてくれるわけないのに。
『あのさ村瀬、すこし話したいことがあるんだけど』
「あっはい、何でしょうか?」
『いや今じゃなくて、いつか時間取れないかな?』
「えっ?」
『休みの日か早番の日か…中番の日でもいいんだけど。一緒にメシでも食いながらどうかな?』
い、一緒にごはん?
「ふ、2人っきりでですか?」
『嫌か?』
「いっ…いいいいいえっ…そんなっ…とんでもないですっ…嬉しいですっ…すごく」
『ははっ…(笑) じゃあ都合のいい日教えて? 俺のほうを調整するから』
「はいっ…」