Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
「…いい眺めだな。おまえはキャラ的に永遠の正●位だと思ってたけど、調教次第では騎●位も悪くないかもな」
「正…? 騎…? 調教?」
何のこと(・・?)
「裸ならもっと眺めがいいんだけど、…この際なってみるか?」
「は!? なっ…/// なっ…/// 何考えてっ…/// ってか離してよ!」
こんなのお嫁に行けないじゃない!
腰をがっちり拘束されていて身動きが取れない。
かろうじて動かせる手でポカポカと福嶋くんの胸を叩くけど。
それすら拘束されるように腕を引かれ、あっと思ったときにはすでに福嶋くんの胸の中に倒れ込んでいた。
硬くて広い胸。
あたしと同じくらい速い鼓動。
熱を持った腕がそっとあたしの身体を包み込む。
不思議…
こうされると心が落ち着いてくる。
「…俺、前に言ったよな?」
厚い胸板を通して聞く心地いい声。
「…弱ってるときに甲斐甲斐しく介抱されたりしたら……惚れるって」
「え…?」
そっと顔を上げるとまっすぐで偽りのない真剣な眼差しに心が搦め捕られる。
体全体がまるで石になったかのように動かなくなる。
熱い指先がやさしく頬をなぞり、そのまま髪を梳かれる。
コツンと額がぶつかった。
「――…惚れてやろうか?」