Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
「ひょっとして俺ん家かな。結構手荒なことしたし」
ムリヤリ壁に押しつけたり強引にベッドに押し倒したりしたもんな。
もしかするとそん時に何かの拍子で外れたのかも。
帰ったら探しといてやるか。
「もうっ…福嶋くんが無茶苦茶するからいけないんだよ!」
ばしっと腕を叩かれる。
「…ってーな。おまえがサユリさんの真似するから悪いんだろ?」
「何でよ! “は〜ちゃん”って言われたのがそんなに気に食わなかったの!?」
「たりめーだろ? 何が“は〜ちゃん”だよ。キメェ。今度その名前で呼んでみろ、タダじゃおかないからな!」
「何よ! カッコつけちゃって! いくらでも呼ぶもん! は〜ちゃんは〜ちゃんは〜ちゃんは〜ちゃんは〜ちゃ…っひゃ(>_<)」
ガクンっ…
「よっぽど車ん中で愉しみたいみたいだな」
助手席のリクライニングを倒し村瀬の身体に覆いかぶさる。
「ちょっ…「選択権やるよ」
「へっ」
「狭くて窮屈な車の中か、広くてふかふかなベッドの上か、今から10秒数えるうちにどっちか選べ。
――望み通りにハジメテの経験させてやるから」