Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
「もっと出せよ、さっきみたいな声」
ブラのホックを外し、無防備となっている背中を執拗に唇で攻め立てる福嶋くん。
「…っ…///」
背中を這い回る熱い吐息に身をよじると、締めつけのなくなったブラの肩紐にすっと指が入り込んでくる。
次の瞬間、するりと腕から抜け、水気を含んだブラが床に落ちた音がした。
と同時にちょうど肩紐があった場所にきつく吸いつかれる。
「肩を露出する服なんか着れないようにしてやるよ」
そう言って、もう一方の肩にも同じように紅い刻印を刻みつける。
「…っ…」
「水着なんか着れないようにしてやるよ」
背中や腰回りにも無数に散らされる。
「この前みたいなミニスカートなんか着れないようにしてやるよ」
太腿にも…
甘い痛み…痛み…痛み。
旅行で着られる服がだんだんと限定されていく。
それでも、どうしてだか嫌じゃなかった。
むしろ、こんな恥ずかしい恰好を晒しているにもかかわらず、まるで水滴を拭き取るように全身をやさしく這い回る唇を、もっと、と欲している自分がいる。
――あたし、どうしちゃったの?
こんなの西崎さんへの想いに対する裏切り以外の何ものでもないのに――…