Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
「鍵かかるようになってるから心配ならかけておくといい」
「そんな、あたし西崎さんを疑ったりなんか」
「念には念を。俺も一応男だってこと忘れんな?」
「えっ…」
「…ってビビらしてどーすんだって話だよな(笑)」
村瀬は今回のことで相当男に対して不信感が募っているだろう。
俺が背後に立っただけでビクつくくらいだから、村瀬に対する接し方には特に気を遣ったほうが良さそうだな。
「着替えたらおいで。メシまだだろ? 何か作るから」
「えっ…あっ…そこまではっ…あたしコンビニで何か買って来ます!」
「居候の掟その1。遠慮は無用。じゃなきゃ朝6時に起きて20kmジョギングだぞ」
「えぇっ? そんなぁ」
走ってもないのに疲労困憊っていうふうにがっくりと肩を落とす村瀬。
ぶっ…運動嫌いの村瀬を黙らせるにはこれ使えるな(笑)
「…いいな?」
「…………はい」