Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]





「わぁ♪ 海だーーーキレーーー♪」





那覇空港に到着した社員旅行の1便の俺たちは貸し切りバスに乗って、那覇市内を適当に観光しながら途中で昼食をとり、そのあとで今夜泊まるホテルへと向かった。



ビーチが目の前にあるホテルで全室オーシャンビューなんだそうだ。



「皆さん、夕食は再びバスに乗って市内のレストランへと向かいますので、とりあえず荷物をいったん部屋に置いて来て下さい。集合時間はここ、ロビーに6時半です。時間厳守でお願いしまーす」



「「「「「「はーい」」」」」」



みんなそれぞれ同室の社員とともに振り分けられた部屋へと向かう。



基本的に1部屋に2人ずつだが。



まぁ立場的に偉い人なんかは1人で1部屋なんだろうけど…



えっと…俺と同室の人は――…



「げ…」



「おーいたいた! 探したぞー西崎ー」



旅のしおりに記載された部屋の振り分け表を確認したときだった。



「痛゙っ…」



ふいに後ろから力士ばりのハスキーボイスがしたかと思うと背中に強烈な張り手を食らった。



痛みに悶えながら後ろを向くと格闘家のようなガッチリした体型の男がニカっと白い歯を見せながら笑っていた。





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